Ultimate Hacking Keyboard とは
最近購入した最高のキーボード。もうほかのキーボードは買わないと思う。 これ。 ultimatehackingkeyboard.com
ハンガリーにある会社が製造している。
サイトに行けば商品の特徴の紹介はしてくれるが、軽く書き出すと以下である。
- HHKBを分割キーボードにしたような感じ(分割でなくても使用可能)
- 自作キーボードのような機能をハードウェア側でサポートしている。例えばキーの配置変更やレイヤー機能などである
- 拡張モジュールによって、トラック(ボール|ポイント|パッド)などを追加することが可能
本記事では、"1週間使ってみた感想"、"注文してから届くまで"、"開封から設定まで"の順番について書こうと思う。
一週間使ってみた感想
打鍵感について
使い始めて1,2日目はミスタイプがいつもより多かったが一週間もすればいつもどおりとなった。スピードに関しても寿司打でいつもどおりの数字になった。
キーの感触はHHKBに近いと思う(赤軸にしたからというのもありそう)。 HHKB同様にコンパクトに打鍵できる感じがする。というのも当たり前で思いっきりHHKBを意識した勾配がキーに付いていた。
ただ打っている感じはコンパクトながらもHHKBほどのコンパクト感ではなかった。キーキャップの勾配が違うからなのか分割で打っているからなのかはわからない。でもすこーしだけなので自分は特に気にならなかった。 ここの部分は色々遊んでみたい。3Dキーキャップでも買って付けてみようかな。
3D 形状のキーキャップを作った話、あるいは自作 3D キーボードのすヽめ - Qiita
意外と良かったのがパームレスト。UHKは専用のパームレストが(クソ高いけど)販売されている。専用というだけに本体にしっかりとネジ止めができるのである。そのため、キーボードの中央が盛り上がるように斜めにしてもしっかりと手首を適切な角度で支えてくれる(設定のときに後述)。 今までパームレストは使ってこなかったし、送料込みでほぼ1万円のパームレストなんて馬鹿げていると思っていたけど結果的に買ってよかったと思えた。木材は高級感が漂っていてさわり心地もよい。
(写真では後ろの白いキーボードと平行になるようにおいている。斜めに見えるのは、UHKの中央が盛り上がるように脚をつけているからである。そのような体制でも手首をサポートしてくれる)
独自機能について
こんな感じでGUIでボタンを書き換えることが可能だ。
マウス操作、マクロなどを仕込むこともできるが使いこなせてはいない😂。
とりあえずkarabina(macのkeymapアプリ)と同じような設定を仕込んでおいた。 嬉しいことに、スペースキーの下にも2つボタンが付いている。そこには"英数"と"かな"を割り振った。USキーボードにも関わらずこれができるのは神。ただこのUHK特有のボタンを無意識で使いこなせるにはもう少し時間がかかりそうである。
LinuxやWindowsを操作するときもこのキーボードを使えば自分の慣れたキーバインドを使えるというのはかなりメリットになりそうだと感じた。
静音化
普段遣いで一番気になったのは音である。初めてのメカニカルキーボードということもあり、他のメカニカルキーボードがどうなのかはわからないが、メンブレン方式のキーボードより圧倒的に音が響く。 ということで、早速静音化リングを購入した。
キーに付けた結果、音は半分以下になったと思う。キーが底につくときの硬い反動もなくなって指に優しくなったように感じる。
(キーを外した記念撮影)
注文してから届くまで
注文方法
注文方法はこのブログが詳しい。 negiuraroman.hatenablog.com
自分のときはクレジットカードしか使えず、しかもJCBを使おうとするとエラーを吐かれて決済できなかった(一覧にあるのになぜ...) 少しでも安くしたならば、円高のときに買うのがおすすめだ。そしてもう一つ、決済するクレジットカードの海外決済事務手数料を確認して安いのを使おう。1.6%~2%のカードが多いと思うが3%のカードもあったりする。
現在はUHK 60 v2が注文できるが、届くのは2021年末とのことなので気長に待つしかない(今だけ値上げしないそうなので、早いうちにポチっておくと良いかも)。余談だが、自分がポチってから届くまでの間にv2が発表されたので本当に滑り込みで買えたのはラッキーだったのかもしれない。
届くまで
これが長かった。この製品は注文時から軸、配列、色など選べるため、受注生産方式をとっている。なのですぐに発送というわけにはいかず数日から2週間以内に輸出するとホームページには書いてあった。しかし、15日間待てど物すら完成しない(商品の状態をユーザーページから確認できる)。メールで問い合わせたところ赤軸スイッチの納品が遅れているとのことだった。しょうがない。
モノが完成してからは速かった。ハンガリー→ドイツ→日本まで一日ちょっとである。まさかの空輸。文字通り速かった。
発送から受け取るまで1週間とのことだったが、実際は4日(午前中に受け取ったし3日?)しかかからなかった。日本についたあとはDHLから佐川急便に引き渡されて届いた。
また、届く際には代引きで消費税が発生した。
なんかハンガリーと日本で二重に消費税を払ってるような気がしたり、立替納税手数料がボッタクリだったりするような気もするが割とどうでも良くなっていた。これからいよいよ開封の儀が待っているのだから。
開封から設定まで
キーボードだけではなく拡張モジュールもすべて購入しましたが、拡張モジュールは後日輸送されるそう。 とりあえずキーボードとパームレストだけが届いた。
包装はかなりきれい。
大きさ比較のためにSwitchと
キーボードもパームレストも丁寧に梱包されていた
足も底に4つ。付ける場所自体は8箇所あるので追加注文しても良いかもしれない
早速割ってみた。めちゃくちゃ固い。ちゃんと水平に引っ張らないと鉄心の摩擦が発生して更に硬くなる
ちなみに強力な磁石でくっついている
分割で使う人は左右のキーボードを繋ぐ必要がある
さらにUSBをつなぐ。これがめちゃくちゃ刺しづらい
パームレストと足も付けていく
中央が盛り上がるようにしたいので以下の向きでつける。他の方のブログでネジ穴を潰してしまったという書き込みを見たがネジを締めた瞬間に理由を理解した。ネジ穴が柔らかいから潰れるのではなく、最初から硬いからしっかり絞まったことに気づかず締めすぎてしまうのである。しかしこれが力を入れないと全然足が浮いてしまう。そのため、足が浮かなくなるまでは慎重に力を入れ、足が本体にピッタリついたら締めるのをやめるようにした
パームレストもつけると全体としては13inchのMacBookぐらいの面積になった。パームレストがずっしり重いため合計で驚異の1.4kg
真ん中にトラックパッドを滑り込ませセット完了
続いて、キーバインドの設定をしていく。
UHK Agentというアプリをインストールすることによってキーボードにキーバインドを書き込むことができる。
とりあえず、こんな感じにしてみた。②と書いてあるのは長押ししたときの挙動である。
やったことといえば親指一行の順番を自分好みにしてから、矢印系の操作をvimにしたことぐらいかな。あと英数かなをスペースの下に配置。
これで設定完了。
最後に
この記事もUHKを用いて書いた。本記事は5000文字あるそうだがあっという間に書き上げることができた。
このキーボードはUS使いの全人類におすすめしたい。一台あれば、MacもWindowsもLinuxも同じショートカットを使い回すことができる。 パームレストや拡張モジュールもつけると(関税消費税も含めて)6万近くになってしまうが、キーボード本体だけならば3万ちょっとである。HHKBやREALFORCEなどの高級キーボードを複数台買うならばこれ一台買ったほうが結果的には安くなるのではないだろうか。
まだ到着していない拡張モジュールについては到着次第、レビューと投稿する予定である。